海外食器の魅力「日本編」 11選

いくつかの国ごとに食器メーカーを中心に紹介していきます。海外食器とありますが、今回は日本。日本の食器メーカーは、伝統的な技術と美しいデザインで世界中から愛されています。以下に、日本の食器ブランドの中から、特に魅力的な11社をご紹介します。

1.徳島伝統の藍染×陶器の新体験「大西陶器」

日本の伝統的な陶磁器ブランドで、徳島県鳴門市に拠点を置いています

  • 歴史と伝統:
    • 大西陶器は、大谷焼として知られる伝統的な焼き物を製造しています。
    • 大谷焼は、徳島県鳴門市の一角で、200年以上の歴史を持つ焼き物です。
    • 1780年に九州出身の焼き物職人が大谷村山田にやってきて、ロクロ細工を披露し、火消壷などの雑器を焼いたことが始まりです。
  • 特徴:
    • 大西陶器は、藍甕(あいごめ)や睡蓮鉢などの大物から、食器類をはじめとした小物陶器まで幅広く製造しています。
    • 伝統的な工芸品に指定され、その技術と美しさが高く評価されています。

大西陶器は、伝統の技法を守りながら、土と炎の出会いから生まれる美しい作品を提供しています。

2.美濃焼の伝統を受け継ぐ「丸モ高木陶器」

日本の美濃焼の伝統を受け継ぎながら、独自の美しい食器を製造しているブランドです

  • 創業と歴史:
    • 丸モ高木陶器は、1887年に「マルイ商店」として創業しました。
    • 美濃焼の産地である岐阜県多治見市市之倉で、伝統的な技術を守りながら、最新の技術を取り入れた食器を生み出しています。
  • 特徴:
    • 丸モ高木陶器は、美濃焼の伝統を尊重しつつ、独自のデザインと技術で食器を制作しています。
    • 冷感や温感を可視化できる食器も手掛けており、世界の五ツ星ホテルやミシュランレストランにも供給しています。

丸モ高木陶器は、美濃焼の伝統と革新を融合させ、食卓を彩る美しい器を提供しています。

3.自然釉薬の第一人者「大日」

大日は、1980年に京都・山科で創業された、京焼・清水焼の老舗ブランドです

以下に、大日について詳しく説明します。

  • 歴史と伝統:
    • 大日は、自然灰釉にこだわり、美濃焼の伝統を受け継いでいます。
    • 自然の「灰」と「炎」が作り出す色合いに特徴があります。
    • 杉や葡萄、向日葵などの自然の植物を灰にして、釉薬を作ります。
    • 灰は一度にはたくさん取ることはできず、長い時間をかけて丁寧に作られます。
  • 特徴:
    • 大日の作品は、自然の灰釉によって独特の色合いを持っています。
    • 一つ一つの作品は手作業で制作され、表情が異なります。
    • 陶芸への探究心を持ち続け、未来を切り開く力を持っています。

大日の作品は、自然の美しさと伝統の技術を融合させ、食卓を彩っています。

4.唯一の寝ろくろ技法を伝承する「森陶器

日本の伝統的な陶磁器ブランドで、徳島県鳴門市に拠点を置いています

  • 特徴:
    • 森陶器は、美濃焼の伝統を尊重しつつ、独自のデザインと技術で食器を制作しています。
    • 冷感や温感を可視化できる食器も手掛けており、世界の五ツ星ホテルやミシュランレストランにも供給しています。

美濃焼の伝統と革新を融合させ、森陶器は食卓を彩る美しい器を提供しています。

5.信楽焼に遊びと癒しを!「ヤマ庄陶器」

信楽焼の産地である滋賀県鳴門市に拠点を置く陶磁器ブランドです。

  • 創業と歴史:
    • ヤマ庄陶器は、信楽焼の伝統を受け継ぎながら、独自の美しい食器を製造しています。
    • 信楽焼は、滋賀県の南部に位置する産地で、古くから伝統的な技術を守りながら、美しい焼き物を生み出しています。
  • 特徴:
    • ヤマ庄陶器は、信楽焼の伝統を尊重しつつ、独自のデザインと技術で食器を制作しています。
    • 信楽焼の特徴である自然の灰釉を使った作品も手掛けており、個性的で美しい器を提供しています。

ヤマ庄陶器の作品は、伝統と革新を融合させ、食卓を彩る美しいアイテムとして愛されています。

6.石川県で113年続く老舗陶器ブランド「Nikko/ニッコー」

ニッコー(NIKKO)は、日本の陶磁器ブランドで、美濃焼の伝統を受け継ぎながら、高品質な食器を提供しています

  • 創業と歴史:
    • ニッコーは、1908年に「日本硬質陶器株式会社」として誕生しました。
    • 石川県に基づく高い美意識と品質へのこだわりは、私たちのものづくりに脈々と受け継がれています。
  • 特徴:
    • ニッコーは、伝統的な技法を守りながら、独自のデザインと技術で食器を制作しています。
    • 陶磁器事業を通じて、上質な食器を日本で作ることを目指しています。

ニッコーの作品は、美濃焼の伝統と革新を融合させ、食卓を彩る美しい器として愛されています

7.創業95年の老舗ブランド「小西陶古」

小西陶古は、日本の伝統的な陶磁器ブランドで、備前焼本来の赤松を使用した伝統の焼成を守り、量より質に重点を置いたものづくりを行っています。。

  • 創業者:
    • 小西陶古は、代々作家の家系で、明治初期の細工の名工と言われた永見陶楽の孫にあたる初代小西陶古(本名 小西陶一郎)が窯元を設立しました。
    • 初代はそれまで偶然に作られていた「桟切(サンギリ)」という景色を人工的に作り出す方法を考案しました。その鮮やかな桟切には特に自信を持ち、美しい味わいを今も受け継いでいます。
  • 作品と特徴:
    • 小西陶古は、「桟切の陶古」としてだけでなく、「細工物の陶古」としても知られています。
    • 茶道具や干支の置物などに見られる繊細な作り込みと丁寧な仕上げには高い評価を受けており、美濃焼の伝統を守りながら、独自の美しい作品を提供しています。

現在は初代の孫にあたる小西陶藏が窯元作品を監修する一方で、作家としても作品を生み出し、備前市指定無形文化財保持者に認定されています

8.創業115年の老舗陶磁器ブランド「ノリタケ」

ノリタケ(Noritake)は、1904年に創立された日本の陶磁器ブランドで、美意識と感性豊かなデザインで愛されてきました。

以下に、ノリタケについて詳しく説明します。

  • 創業と歴史:
    • ノリタケは、1904年に「日本硬質陶器株式会社」として創立されました。
    • 確かな品質と感性豊かなデザインで、世界中で愛されてきたブランドです。
  • 特徴:
    • ノリタケは、伝統的な技法を守りながら、独自のデザインと技術で食器を制作しています。
    • カップ&ソーサーやティーカップなど、さまざまなアイテムを取り揃えており、プレゼントサービスやギフトラッピングも提供しています。

ノリタケの作品は、美意識と品質にこだわり、あなたの思いを届ける食器として愛されています。

9.創業110年の老舗ブランド「松永窯」

松永窯は、福島県西白河郡西郷村に拠点を置く陶磁器ブランドで、伝統的な大堀相馬焼を製造しています

  • 創業と歴史:
    • 松永窯は、1910年に創業されました。
    • 福島県浪江町で300年以上続く伝統的な大堀相馬焼を作る窯元として、県内外や海外の方々に愛されてきました。
    • 震災後は西郷村に窯を移し、伝統を守りながら次の100年の文化と歴史を残し続けています。
  • 特徴:
    • 松永窯は、伝統的な技法を守りながら、美しい作品を生み出しています。
    • 伝統の大堀相馬焼の特徴を受け継ぎながら、独自のデザインと技術で食器を制作しています。

松永窯の作品は、福島の伝統と美意識を感じることができる素晴らしい食器です。

10.日常を彩る和食器の数々たち吉

たち吉(TACHIKICHI)は、京都で1752年に創業された陶磁器の和食器ブランドです。伝統的な技法を守りながら、美しい作品を提供しています

  • こだわりと特徴:
    • たち吉は、永く使えて飽きのこない食器を提供することを目指しています。
    • 仕事に丁寧さを持ち、四季を感じる料理に映える器を作り出しています。
    • 積み重ねられた知識と技術で、飽きのこない、丁寧に作られた逸品の器を提供しています。
  • 商品ラインナップ:
    • たち吉では、和食器から高級な伝統柄、有名な作家作品まで幅広い品揃えをしています。
    • 京焼、波佐見焼、九谷焼など各地の焼き物や急須、茶碗、マグカップ、プレートなど、大人から子供用までさまざまな種類が揃っています。

たち吉の作品は、雅びを感じる上質で洗練された器で、食卓を彩っています。

11.金牌やグランプリに輝く「香蘭社

香蘭社(KORANSHA)は、有田焼の老舗で、美濃焼の一種です。創業は元禄2年(1689年)で、世界各国で数多くの名誉金牌を受賞した有田焼の美術工芸品、食器、骨壷、万華鏡など多彩な商品を製造・販売しています

  • 香蘭社調:
    • 香蘭社は、「古伊万里」「鍋島」「柿右衛門」の3様式を融合させ、有田400年の歴史を昇華させた美しい「香蘭社調」を生み出しています。
    • 1878年のパリ万博をはじめ、数々の万博で金牌やグランプリに輝いており、近代有田焼の最高峰として世界を魅了しています

香蘭社の作品は、雅びを感じる上質で洗練された器で、食卓を彩っています。

まとめ

日本の食器メーカーは、伝統的な技法と美意識を大切にしながら、美しい食器を製造しています。みなさんも再度、日本の食器メーカー目を向けてみてはいかがでしょうか?